少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

何狙ってんねん!

超超 久々に更新します。

コロナも落ち着いてきて、環境も変わました。

今は別のチームのコーチになりました。

お誘いを受けたので気持ちよく通っています。

 

そのチームでの練習試合で感じたこと。

代打で出た選手が、ワンボールの後の2球目。

アウトコースをボールを、猫の背中をやさしくなでるようにスイング。

腰も引けてるし、力も伝わっていないような。。

 

関わり始めてまだ日が浅いチームなので個人の能力がどうなのかはわからないですが。

「気のないスイング。。。」

私からはそう見えた。あくまでも主観です。

 

本気でスイングしてるか??

ヒット打ちたいと思ってる??

 

そのイニングは監督からはアウトコースをおっつけて行け。と指示が出てました。

その指示の理解が出来てないのかなぁ。

アウトコースを逆方向へ!これはアウトコースを強く振らないと成立しない。

当てるだけ、弱いスイングは 全く怖くない。

 

 

ほんま伝え方って大事やわ。

態度が悪い選手

「態度が悪い選手」

対戦相手に、気持ちがすぐに態度にでる選手がいました。

内野フライに打ち取られ、1塁まで走らず、ベンチに帰り

ヘルメットを叩きつけ、バットを放り投げる。

監督・コーチはその態度に対して

「道具にあたるな!」と注意をしていました。

しかし、その選手は不貞腐れ、チームメイトが

ヘルメットとバットを片付けます。

次の打席では、狙い球が来ないためか

足元をならすフリをしながら、キャッチャーに砂をかけてきます。

我がチームのキャッチャーは、大人なのか・気づいてないのか、半笑いで無視。

身体能力は高そうなので、「残念な選手や」が第一印象だったのですが。。。

試合が進むうちに、その選手の気持ちも理解できるようになってきました。

 

というのも、指導者の指摘や叱責が

結果に対するものばかり。

ファールを打てば

「そんなスイングでは・・・」

大振りをすれば

「出塁することを考えろ!」

フライを打ち上げれば

「タイミングがあってない!」

その選手はキャッチャーをやっていたのですが

捕球後、素早く一塁にけん制したら、

「ワンテンポ遅い!」

次に偽投をしたら

「思い切って投げろ」

次に、思い切って投げると暴投

「この場面はけん制いらんやろ!」

やる事なすこと否定です。

指導者としては謙虚な姿勢を身につけさせたいので

とにかく注意をしなければと思って

指摘されてるのだと思います。

しかし、すべて逆効果で

言われれば言われただけ、不貞腐れる。態度が悪くなる。

目に余る態度がある選手でしたが

それを助長しているのは、指導者の一言かもしれません。

 

ではどうすればいいのでしょうか。

もう一度、野球を楽しみ方を、思い出させる。

これしかないように思います。

教育の部分になるのでなかなかむつかしいですね。

 

仕切直して再登場

昨年6月を最後に投稿を休止してしまいました。

少年野球監督は今シーズンも続けております。

新チームは全員、新6年生で期待できます!

チームでの出来事含めて

更新出来ればと思います。

今年は何月まで続くかな。

 

ちなみに昨シーズン戦績

47勝31敗 .603

優勝3回 準優勝2回

 

アカン時はあかん、ええ時はええ。

そんな内容でした。

今年はギュッと気合を入れて

スタートダッシュにかけたいです。

セカンドチャンス

選手起用の考え方として、一度のミスでは

交代しないようにしています。

選手は試合に出て輝くものです。スタメン出場したからには

ミス=交代では思い切ったプレーができません。

大事にプレーする事も大切ですが

限界の能力を伸ばしたい。守備範囲を広げたり

飛距離を伸ばしたり、試合の場面でビビる事なくプレーしてほしい。

練習でやったことすべてを出し切る。

はじめはどうしてもビビる。失敗もする。

足がすくんで一歩がでない。そんな事もあると思います。

ここで指導者は我慢が必要です。

例えば、試合前のミーティングで

「1塁までは全力疾走はしよう」という約束をしていたとします。

しかし、初打席で打ち損じて内野フライをあげてしまった。

指導者からすると

「それでも全力で1塁まで走れ!」

約束した事だろう! 

ところが、選手はヒットを打ちたい、出塁したい、という気持ちが

大半を占めています。打ち上げた瞬間。

「しまった!クソ!」という気持ちですべてを忘れてしまいます。

本能的にすぐに切り替えて全力疾走できるぐらい

経験を積んでいれば別ですが、ほとんどの選手は打ち損じたら

初めの3歩くらいはゆっくり走りだします。

そこで「走れ!!!」という怒声を聞いて、必死になります。

しかし、フライをキャッチされてアウト。

1塁ベースの3m手前で、力を抜いてジョギング。

 

指導者からすると、「抜くなよ!1塁までは全力疾走やろ!」と

怒鳴りたくなります。

しかし、ここで我慢が必要です。怒鳴ってもダメですし

約束を守らないので交代 これも、ダメです。

 

なんで全力疾走が必要なのか、理解しない選手になります。

監督に怒られるから全力疾走しよう。

交代させられるから全力疾走しよう。

こうなってしまいます。

 

なので、1度の失敗やウッカリで

叱ったり、選手交代したりしません。

ワンモアチャンス!

次はやってみよう。出来る事をやってみよう。

声は出せるだろう、1塁までは全力で走れるだろう。

それをやってみよう。

と声をかけます。

 

そんな事ではチームの規律がとれない

ダラダラしたチームになるのでは?と言われるかもしれません。

 

全力でやらなくても怒られない、

交代もない。そんなのでいいのか?

「いいんです」

選手が自分で判断し自分でやった行動を受け入れる必要があるからです。

私のチームは自分で責任を取る事を重視しているので

逆に厳しいかもしれません。

怒られる事もないし、1度のミスでは交代もない。

ところが、それを積み重ねると信頼を失うという事も

理解させています。選手交代もあるし、怠慢プレーにたいしての説明もする

それを続けるとチームが負ける。だから試合に出れなくなるよ。ということも

それを取り返すのも選手です。自分がプレーで、声で、練習に取り組む姿勢で

信頼を積み重ねるしかありません。

それもハッキリと数値になるように。

遠投、飛距離、守備力、バント処理、ストライク力などなど

チームの中でどの程度できるようになっているか

これを理解し、努力するメンバーを試合で使います。

 

試合ではセカンドチャンスを与える事を

お勧めします。

少年野球 「叱る」「褒める」

 

少年野球の監督をしていて、自分の信念としている事があります。

子供たちとは、「野球選手として付き合う」ということです。

彼らには無限の可能性があり、中学、高校と成長すれば

私達指導者よりも技術、パワー、考え方、すべてにおいて

上回る事は確実です。

私達指導者は体力は落ちていく一方。知識も新しく入れないと

すたれるのみ。勉強をして知識をいれても

実戦で試したり、経験することはできません。

つまり、2・3年で、ながくても5年すれば、今教えている選手達には

負けるということです。(野球を続けていれば)

 

そんな野球選手に、偉そうに「こーしろ、あーしろ」と

指図できる立場じゃないと思っています。

1人の野球選手と対等に話し合うスタンスを崩さずにいたいと思っています。

プレースタイルの強要はしない。という事です。

例えばスイング軌道。

「レベルに振れ」とは言いません。

現状は「上から下に切ってる」だから打球はゴロしか行かない。

もしくはこすったフライにしかならない。そういうスイングになっている。

という客観的に見た事実を伝えています。

命令になっている可能性もありますが、最後の選択は選手本人がしてほしい。

いくらこちらが必死に「こうだ!」と言っても

本人が「あーなるほど!」とならないと長続きしないからです。

 

それでは、

監督いらないのでは?

何を指導してるの?

となるかもしれません。

 

ところがそうではない。

私は監督として主張させてもらってます。

「俺はこう思う!こんな勝ち方がしたい!」という発信を

選手にしています。

「信じてついてきてくれ!勝ちたいんや!!!」と。

結局、強要してるやん!となるかもしれませんが

主観になってしまいますが、わたしは強要してない。

「お前たちはどう思う?こうやったら勝てると思わんか?」

という対話をしているつもりです。

サインも出すしチームプレイもする。

但し最後の判断はダイヤモンドの中でプレーする

お前たちを信じるし、判断を尊重する。

 

待てのサインで、スイングしたとしても

怒りません。「ど真ん中きたか?」と聞くだけです。

ストライクバント、のサインで

ストライクを見逃しても何も言いません。

その選択をしたのは選手だからです。

 

盗塁のサインで、スタートを切れない選手を責めません。

どんくさいスタートをするくらいなら

止めた方がいいからです。

 

これは選手と監督の信頼関係になっていくと思います。

なので、叱る事も怒る事もしないようにしています。

ただ、修行が足りないので、感情が出てると思います。

怖い顔になったり、ちょっと大きな声なったり。

それでも野球選手として対話をしていきます。

 

そしてナイスプレーがあった時は

褒める事はしません。

一緒に喜ぶだけです。

ナイスプレーでチームが喜ぶ。応援団(保護者)が喜ぶ。

この快感を知ってほしい。

監督に褒められる事よりも、みんなで喜ぶ、誰かを

笑顔にする。その価値の方が数百倍すばらしい事ではないでしょうか。

目的を「監督に褒められる事」にするのは大きな間違いだと思います。

 

褒められたい!でプレーすると

すべて監督の指示通りのプレーになります。

監督が野球の神様ならば間違いないでしょうが、

本当にそうでしょうか?

監督も判断を間違う事がある。選手の判断が正しい時もある。

だったらプレーしている選手の判断を優先するべきではないかと思う。

 

一番は選手・監督の考えが一致したプレーがいい。

指導者は褒められる事を喜ぶ選手は作ってはいけないと思います。

褒める、叱る、はOKなのか???

「ダメな事はダメ!その時はしっかりと叱っています」

「良いプレーがあれば褒めてます」

という意見をよく見ます。

 

私も監督をしていて、

「なんでやねん!」「それはないやろ!」と

声をあげてしまう時があります。

そのあと、選手を名指しで怒鳴りつけたりはしませんが

当該の選手は「監督に怒られる!」と感じてしまっています。

 

冷静になって、プレーの悪い所、どういうプレーをしてほしかったかを

普通に説明をしますが、おそらくこれも

選手にとっては説教なのだと思います。

 

良いとか悪いとかは置いといて、

次に選手はどうするかというと、

「褒められるためのプレー」をしてしまいます。

 

具体的に言うと

守備の考え方で

中途半端なバウンドの処理。

「前に出て、ショートバウンドで捕る」

「その場で待ってバウンドを合わせて捕る」

多くの方は前に出て捕れ!と指導されると思います。

そして仮にエラーしたとしても、前に出たのならOK。

「ナイスチャレンジ」になってませんか?

 

選手が、自分で判断し「前に出たほうが捕れる」と考えて

プレーしたのなら、それはナイスチャレンジです。

しかし、待って捕球すると監督コーチが怒るから

とりあえず前に出よう。と考えていたとしたらどうでしょうか?

本当にナイスチャレンジでしょうか?

 

待ってエラーするより、前に出てエラーの方がマシ!という意見もありますが

私はそうは思いません。

そこの判断は見てる側がするのではありません。

 

なので私は

なんでもかんでも前に行けとは言いません。

「思い切ってやろう、迷うな、自分を信じろ」と言ってます。

待つという判断をしたなら、それも良し。

前に出ると判断したなら、それも良し。

但し、信じたことをやりぬく事が大切。

前、やっぱり待つ、やっぱり怒られるから前、と逡巡することが

一番の悪。自分が悔しいだろうと伝えています。

周りの選手も、自分を信じて声を出せと言っています。

例えば、センター・ライト・セカンドの間の魔の三角地帯のフライ。

「意思表示をしよう!」

「オーケーーーー!」「まかした!」「センターー」など

自分が捕る意思があるのか、自分は捕らないなのか、

自分がどうするかを伝える。

ここの判断非常にむつかしい。

打球はすべて自分が捕ると思え!という指導もしています。

そのうえで、この打球は捕らないという判断も瞬時にしなければいけません。

中学・高校よりこの判断は難しいと思います。

小学生の打球は高く上がらないなからです。

中学や高校になれば高い打球なので判断する時間がある。

つまり小学生の打球は

「迷い」=「エラー」なのです。

冷静に考えるとよくやってます。

 

まずは選手を信じて、すべてを受け入れる度量が指導者には

必要と改めて思います。

 

「褒める」「叱る」との付き合い方はまた次回。



【少年野球】怒鳴る監督には負けられない!

今週は悔しい敗戦です。負けてはいけない相手でした。

対戦相手は、「怒鳴る監督」だったのです。

選手には試合前から怒号が浴びせられています。

「あほか!、何べんいわせんねん!言うほうも疲れるわ!やめてまえ~」

私達の選手もキャッチボールの手を止めて

そちらを見るくらいの大きな声です。

アップの様子を見ている限り、ひいき目なしで、実力では負けていません。

普通にやれば勝てる。

 

ところが、試合は敗戦。私が意識しすぎたのか

相手のペースに合わせてしまったのか

 

内容的にはほぼ互角ですすんでいたのですが

相手監督の怒号でペースを乱されます。

なにがあるかというと、

相手監督の指導(怒鳴り)が終わるまで、プレーが再開しないという事です。

例えば、相手チームが攻撃で

走塁ミスをする。ランナーがベンチに返ってくるとベンチで指導が始まる。

バッターは監督のサインを確認しないと打席に入らない(構えてくれない)ので

ピッチャーが投げらない。。。という状況です。

いちいちリズムが悪い。こちらがナイスプレーでアウトにしてるのに

トントンと行かせてくれない。

思わず「バッター、構えろ!」とこちらから催促してしまいました。

 

当然試合時間も長くなり、イニングも進まず終了です。

なんともリズムの悪い試合でした。

 

対策としては

「相手監督の怒鳴りは無視!」

「自分たちのペースでいこう」

「相手監督が怒鳴るということはこっちのペース」

というような事を選手につたえていましたが、

そこはやっぱり小学生。少なからず影響されていたようです。

 

相手チームがあってこそ試合ができるのですが、

自分たちのペースで自分たちの野球をする。

これが難しいですね。

 

試合後相手監督としゃべる時間があったのですが

普通にしゃべるといい人なんですけど、

野球になると熱くなるようです。

 

こういう監督を勝たせると自分は正しい指導をしていると

勘違いしてしまいます。

だから私は勝ちたい、勝たなければならない!と思っています。

自分もその一人かもしれませんが、

私は「間違っているかも」という自省する機会をいつも探しています。

ところが怒鳴る監督は反省する機会がない。

そういう監督は熱いので負けた試合は反省する。

「なんで負けたんや、相手チームとの差はなんや?」と

これで選手に当たらず、自分の責任となってくれる事を祈っています。

 

いい指導者とは少なくともプレーで怒鳴る事はないはずです。