少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

試合中に怒鳴る監督(少年野球)

なぜ少年野球の監督はあんなに怒るのでしょうか?

必死になって監督も一緒に戦っています。
なので、ついつい頭に血が上るのでしょうね。

監督が怒る時

★「俺ならこうするのに、なんでそうなるんだ!」
練習でもやった、ミーティングでも言った
なのになんで、違う事するの???

★「お前はなんで全力でやらないのだ!」
全員で頑張ろう!と言って気合を入れているだろ!
なのに、ゆっくり走る、スライディングしない、
送球を迷う、お見合いのポテン
勝ちたいのに、みんな頑張ってるのに、
なんでやらないの???

★「サイン通りやれよ」
いわゆるボーンヘッドや意思疎通ミス。
サインを見るのを忘れたり、間違えたり。
カウントを間違えたり、ポジショニングを間違えたり。

★見逃し三振
こちらについては、こちらでご紹介しております。dorry30.hatenablog.com

 

などなどが


監督目線で怒鳴りたくなるシーンです。
指導者の方なら、「あー、あるある」となりますよね。
エラーしたから、三振したから、で怒ってるんじゃないよ!
というのが指導者側の考えですね。

ここからが本題です。

選手側からの目線でみていきましょう。

★「俺ならこうするのに、なんでそうなるんだ!」
例>ワンアウト1・2塁
サードゴロ、一塁に送球 ツーアウト2・3塁に。
「サード踏んで1塁投げろよ!!」

例2>同じ場面で
サードゴロ、3塁踏んで一塁送球 暴投
「しっかり投げろよ、結局ツーアウト2・3塁だろ!!」

どっちにしても怒られる。。。
選手にすれば、どれがベストの選択かを
瞬時に判断して行動しています。
やってしまった事を否定される事ほどつらいことはありません。
ここは否定せずに
「こっちの方法もあったな」「思い切ってやったのはOK」
という具合に声を荒げずに言うこともできる話です。
エラー、失点、ピンチを広げるミス、などの時に
おいっ!となるのですが、
怒鳴ったところで、エラーが帳消しにならないですし
失点もかえってきません。
指導者として、次のプレーに集中するべきです。
熱くなって怒ってる暇はありません。

選手の気持ちを切り替えさせ
どのように失点を防ぐか
どのように得点するか
ミスの後に漂う微妙な空気を一掃するのが
指導者の仕事。
なかなか難しいですが
強豪といわれるチームは
一つのミスでバタバタしません。
出来る事を淡々とこなしていくように見えます。
その中でファインプレーやナイスバッティングが出れば
盛り上げてゲームの主導権をとっていきます。

 

★「お前はなんで全力でやらないのだ!」
よくあるのがフライを打ち上げて、全力で走らない選手。
ピッチャーゴロでアウトと決めつけて、全力で走らない選手。
エラーでボールをはじいた後、全力でボールを追いかけない選手。

これはさすがに怒鳴られても仕方ない?かもしれません。
温厚な私もさすがに、「カチン」ときそうです。

選手側の思考はどうなのか?
フライで走らない> 全力で走っても、走らなくても、1塁まででしょ。
ピッチャーゴロ> もうファースト転送されてアウトでしょ。
エラーのボール追いかけ> カバーに走ってくれている人の邪魔になるかも。
             急がなくても、進塁されないでしょ。
こういう言い訳をされると
何をぬるい事をいってるんだ!!コノヤローー!!
その精神がチームに悪影響なんだ!
どんな時も全力だろう!!

と精神論を振りかざして、怒り倍増しそうですね。
こうなると選手は何も言えなくなってしまいます。
気持ちの問題、そう言われると、そうなのかも。という
根拠があるような無いような。
監督というなんか偉い人が言ってるから
そうなのかも。。。とモヤモヤが残った状態での
プレーとなります。

選手になぜそれをしないといけないかを
理解させるべきです。
〇フライでも全力疾走
>>「エラーをしたら2塁まで進塁されるかも」というプレッシャーを
  相手守備陣に与える。
〇ピッチャーゴロでも全力疾走
>>「このチームはどんな打球でも全力疾走だな、
   高いバウンドだと、握り直しだけでも、やばいかも」
野手は走者がどうやってアウトになっているかを見ています。
たとえ、本人がアウトでも、次のバッターも足が速いかも。
全力でくるかも。と思わせたいのです。
〇エラーの処理
>>こちらも同じ要領です。チンタラしていると
  次の塁、いったろか?と相手チームは思います。
  チームとしての取り組みとして
  全力プレーをしなければいけない場面を教えないといけません。

言ってダメだから、叱るんだ、強く言うんだ。
という意見もありそうですが、
私は怒鳴る事はしません。説明したうえで、交代です。
選手としては怒鳴られる方がマシかもしれません。
チームとしての約束を守れないのなら
試合に出れないよ、というのを身をもって理解してもらいます。
基本は心がやさしいので、
1回目の無気力プレーで注意。
2回目で交代としています。

★「サイン通りやれよ」
盗塁のサイン、バントのサイン、スクイズのサイン
などなどの見逃し。
痛いですよね。
これも怒鳴り散らしたい気持ちになりますが・・・

これに至っては私は一切、怒りません。
指示して伝わらないのは、指示した方が悪い。と考えています。

 

president.jp

 


何故伝わらなかったのかを理解しないと
叱ることはできません。
サインを出すタイミングが悪かったのか
見るタイミングがなかったのか
サインが難しいのか
作戦を理解していないのか
作戦を遂行する実力(自信)がなかったのか
集中してなかったのか
実行しない理由がなにかあるはずです。
失敗の理由は監督にあると思っています。

ということで試合中に
監督が怒鳴り散らすというのは
メリット、デメリットを比較すると
デメリットが上回る。

どなたか統計を取っていただければ面白いとおもうのですが
監督が怒鳴ってるチームが勝っているか負けているか。
どちらが多いのか。

という私も、試合中は顔を赤くして
声を張り上げる事もあるのですよね。。。反省
心は熱く、頭は冷静に!!