少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

試合勘と練習

 

守備練習、打撃練習、ピッチング練習、

様々な練習をします。

それぞれ目的があって、レベルがあって、知識がある。

 

例えば守備練習の「ノック」

これの目的は

「守備でアウトを取る」(試合に勝つために)

レベルは

「緩いゴロ」「強いゴロ」「横のゴロ」・・・とレベルも上がっていく。

知識は

「ゴロを捕ったら、1塁に投げる」(アウトを取るために)

「取りやすいバウンドで捕る」(エラーをしないために)

などの知識が必要です。

 

これらを練習で培い、いざ試合。となるのですが

試合でなければ得られない、知識やスキルがあります。

「試合勘」と乱暴に一言でまとめてますが、

間違いなく必要です。しかも、この「勘」がめちゃくちゃ重要。

他の人は「センス」とか言いますね。

 

勘を磨けば磨くほど、試合は有利に進みます。

簡単な例でいえば

バットの先っぽで当たった打球、

へんな回転が掛かって、まともなバウンドでは来ません。

1バウンド目でファールゾーンへ切れていくバウンドになります。

試合勘が優れていれば、打球が切れるバウンドを予測して

捕球できますが、試合に慣れていない選手はそのまま正面に入って

捕球ミスをする。というのがあると思います。

 

この試合勘を育てるには、試合を多く経験する。これが一番効果があると思いますが

試合を見て、解説してあげるのも重要だと思っています。

 

なので、練習試合などでは試合中も

選手を近くに座らせて、私のつぶやきを聞かせています。

「あーここ牽制ほしいなぁ」

「これサードゴロやなぁ」

「次、りきんで、ボールになるで」

などなど、つぶやきの後でなぜそうなるかを

解説します。

「あのランナー、走る気マンマンやろ?リード一歩小さくなったで」

「あのランナーはさっきからスタート悪いなぁ、盗塁ないわ」

「このバッターは引っ張りのタイミングやろ?スローボールでサードゴロやん」

理解する選手は理解します。

習慣になると、相手チームの動きをよく見るようになります。

「2塁牽制は、セカンドしかないわ」とか

「このピッチャーアウトコース中心で攻めてくる」とか

ベンチの中で選手同士の会話が変わってきます。

 

練習では次に発生することがわかってやる。

ノッカーが次にどこに打つかわかっている。

バッティング練習では打たせるためのボールを打つ。

盗塁練習も走ってくるとわかってやる。

これではなかなか実践感覚がつかめない。

 

相手選手をよく見る、何がしたいかを感じる。

やってくる事がわかればあとは練習通りにやるだけ。

更に試合勘を磨けば

わざとスキを見せて、罠にハメるという高度なチームワークも

見せる事ができるようになります。

 

どれだけ相手チームの気持ち、選手の気持ちを理解するか

次の行動を予測できるか、根拠を集める事ができるか。

これが大事ですよね。

 

相手の気持ちのわかる優しい人

ええ奴が野球の素質あると思います。