少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

セカンドチャンス

選手起用の考え方として、一度のミスでは

交代しないようにしています。

選手は試合に出て輝くものです。スタメン出場したからには

ミス=交代では思い切ったプレーができません。

大事にプレーする事も大切ですが

限界の能力を伸ばしたい。守備範囲を広げたり

飛距離を伸ばしたり、試合の場面でビビる事なくプレーしてほしい。

練習でやったことすべてを出し切る。

はじめはどうしてもビビる。失敗もする。

足がすくんで一歩がでない。そんな事もあると思います。

ここで指導者は我慢が必要です。

例えば、試合前のミーティングで

「1塁までは全力疾走はしよう」という約束をしていたとします。

しかし、初打席で打ち損じて内野フライをあげてしまった。

指導者からすると

「それでも全力で1塁まで走れ!」

約束した事だろう! 

ところが、選手はヒットを打ちたい、出塁したい、という気持ちが

大半を占めています。打ち上げた瞬間。

「しまった!クソ!」という気持ちですべてを忘れてしまいます。

本能的にすぐに切り替えて全力疾走できるぐらい

経験を積んでいれば別ですが、ほとんどの選手は打ち損じたら

初めの3歩くらいはゆっくり走りだします。

そこで「走れ!!!」という怒声を聞いて、必死になります。

しかし、フライをキャッチされてアウト。

1塁ベースの3m手前で、力を抜いてジョギング。

 

指導者からすると、「抜くなよ!1塁までは全力疾走やろ!」と

怒鳴りたくなります。

しかし、ここで我慢が必要です。怒鳴ってもダメですし

約束を守らないので交代 これも、ダメです。

 

なんで全力疾走が必要なのか、理解しない選手になります。

監督に怒られるから全力疾走しよう。

交代させられるから全力疾走しよう。

こうなってしまいます。

 

なので、1度の失敗やウッカリで

叱ったり、選手交代したりしません。

ワンモアチャンス!

次はやってみよう。出来る事をやってみよう。

声は出せるだろう、1塁までは全力で走れるだろう。

それをやってみよう。

と声をかけます。

 

そんな事ではチームの規律がとれない

ダラダラしたチームになるのでは?と言われるかもしれません。

 

全力でやらなくても怒られない、

交代もない。そんなのでいいのか?

「いいんです」

選手が自分で判断し自分でやった行動を受け入れる必要があるからです。

私のチームは自分で責任を取る事を重視しているので

逆に厳しいかもしれません。

怒られる事もないし、1度のミスでは交代もない。

ところが、それを積み重ねると信頼を失うという事も

理解させています。選手交代もあるし、怠慢プレーにたいしての説明もする

それを続けるとチームが負ける。だから試合に出れなくなるよ。ということも

それを取り返すのも選手です。自分がプレーで、声で、練習に取り組む姿勢で

信頼を積み重ねるしかありません。

それもハッキリと数値になるように。

遠投、飛距離、守備力、バント処理、ストライク力などなど

チームの中でどの程度できるようになっているか

これを理解し、努力するメンバーを試合で使います。

 

試合ではセカンドチャンスを与える事を

お勧めします。