少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

投手攻略 【少年野球】

タイミングが合わない時

 そんなにスピードがあるわけでもない。

針の穴を通すようなコントロールでもない。

なぜかタイミングが合わず、凡打の山。

チャンスは作るが一本が出ない。

 

気持ちよくタイムリー出してくれ!と願うも、

まぁことごとく裏切られます。

捉えた!と思った当たりでも、野手正面。

なんてこともありますよね。

こんな試合展開はストレスたまりますよね。

 

相手投手が素晴らしいという事ですが

攻略の糸口をつかまなければいけません。

いくつかの例をご紹介します。

1バッターボックスの位置を変える

 →とらえる位置が変わります。

2ねらうコースを限定する

 →目線を最後まで切らない効果があります。

3初球のストライクを狙う

 →カウントを取りに来たボールを狙えます。

4高めを狙う、もしくは、高めを捨てる

 →球数を稼げます、打ちたいコースを限定します。

5徹底的に見送る(球数を投げさせる)

 →正攻法とはいえませんが、バテるのをまつ。

6セフティバントを多用する

 →あまり好みではないですが、投手の体力を奪い、ミスを誘う

7代打を出す

 →タイミングが合う選手がいればチャレンジ

 

ありきたりかもしれませんが

指示を出すことで、選手の意識がかわり

ボールへの対応が変わってきます。

いつもより長くボールをみたり

いつも手が出て凡打してしまうボールを見送ったり

 

何か変化を起こす事でチャンスの糸口をつかむ事が重要です。

実行する順番は1からがお勧めです。

最後の7はかなりギャンブルです。

ベンチメンバーがばっちりタイミングがある場合もありますが

レギュラーメンバーをはずすという事になるので

裏目に出た場合も考えておかなければいけません。

選手との信頼関係があればさほどリスクはありませんが

結果が悪い場合は外されたメンバー、代打で出たメンバーと

監督との関係が悪くなる事もあります。

しっかりと起用の理由を説明できる事も

監督としての重要な仕事ですね。




勇気のあるプレーとは

ここ一番、元気に思い切ってやった方がいい。

同点の場面、最後は強い気持ちの方が勝つ。

迷ったら前へいこう。

中途半端なプレーはやめておこう。

勝負どころで、消極的なプレーをするくらいなら

思い切ってやってエラーのほうがいい。

チャレンジしてエラーは仕方がない。

などなど、プレーの良い、悪いは

ポジティブな行動か、ネガティブな行動かで

判断される事が多いと思います。

 

さて、勇気のあるプレーとは本当にそうでしょうか?

例えば、最終回の守備1点差でリード。ツーアウトランナー3塁。

カウント2ボール2ストライク。バッター4番。

ここは「全力で腕を振って投げ込もう!」

たしかに勇気がいる、闘志をもやしてやっている。

ポジティブなチャレンジでいいプレーです。

しかし、勇気があるプレーとは思いません。

 

わたしなら、勇気をもって、「アウトコースのボール球で勝負」

全力でストライクゾーンへ!なんてとんでもない。

もしもコントロールミスをして真ん中へ行き

ホームランならサヨナラです。

1塁ベースが空いているのなら4番は四球でも良い。

くらいの強い気持ちで勝負してほしい。

追い込まれているのは攻撃側。

ストライクを投げる必要はない。

ボール球を投げるのも勇気が必要です。

四球になったらどうしよう。

逆転のランナーが出てします。

など不安もいっぱいです。それでも自分を信じて

投げ切ってくれればいい。ただし、一番打ち取れる確率の高い方法で。

 

これを深く理解している投手と

そうでない投手はやはり監督の信頼度は違います。

 

ストライクゾーンという狭い視野で闘うのではなく

大きな視点でグランドを見て、

どの打者と対戦して

1試合21個(学童は7回)のアウトを

誰からどのように取るかを考えれる選手は強いですね。

J号球で打者有利と思っていたが。。。

この前の試合で、コテンパンにやられてしまいました。

J号球になり、以前のC号球と比較して、ボールが潰れにくいので

バットの芯に当て、しっかり振り切れば外野まで飛ばしやすい印象です。

カス当たりのフライが減り、フライはしっかりと高く上がるフライに。

ライナーは鋭い打球のライナーに、ゴロも硬球に近い打球に。

それらを踏まえて、「打者の方がやや有利だろう」という認識でした。

事実、我がチームの打撃成績はかなり向上しています。

もちろん選手の努力と成長が一番の要因ですが、

ボールの変化もあると思っています。

 

また、少し重くなり、少し大きくなった事で

コントロールがしやすくなった。というのも打者にとって好影響だと言えます。

「ん?」コントロールがしやすくなるのは投手有利じゃないの?

となるかもしれません。

確かに四球が減ったように思います。

ストライクゾーンに投げやすくなった。

がしかし、

これは諸刃の剣で、今までストライクゾーンに投げれなかった投手

例えば、高い、ワンバン、コースがぐちゃぐちゃと

荒れ球の投手、いわゆるノーコンピッチャーが

まとまりのある投手になった。

つまり、ストライクゾーンにまとまる投手になっちゃうわけです。

 

打者からすると、

「イチニのサン」である程度タイミングが合い、

バットの芯でとらえれば、外野まで飛ぶ。

まってました、と打者の餌食になるわけです。

 

以上のことから、今年は打高投低の傾向があるだろう。という認識でした。

 

しかし、しかし、

それを覆す投手が居た!

コテンパンにやられたのは、我がチームの打線の方。

めちゃくちゃすごい投手との対戦でした。

今年のナンバーワン投手です(今のところ)

 

先ほどのロジックでいくならば、

もともとコントロールが良かった投手はどうなるか。

面白いほどコースの出し入れができる投手になる!

これでスピードがある投手はなかなか打てません。

 

1イニング目で

アウトロー、インハイ、アウトロー(ボール)

インロー(ストライク)、アウトロー(ストライク)

というような四隅を出し入れしてくる投手と判明!

もう手も足もでません。スピードもある!!

 

それだけも、すごい投手だと思うのですが、

更に評価が上がるポイントが、サウスポーである。という点。

左投手はやっぱり打ちにくい。

見慣れていない、いつもと違う軌道でボールがくる。

コントロールも良い、スピードもある。

もう、きりきり舞いでした。

 

1イニングを終えて、「これはアカン」とお手上げでしたが

それでも選手達は頑張っています。なにか作戦を授けたい。

ということで

2イニング目のはじめに円陣をくんで、

①「投手をリリースポイントから、ホームベースど真ん中のボールの軌道をイメージしろ」

②「リリースの瞬間、①でイメージしてる軌道より外(アウトコース)はストライクでも捨てる」

③「リリースの瞬間、①でイメージしてる軌道より内はストライクでもボールでも振る」

 

小学生に対してはなかなか高度な指示ですが、要はインコースだけ狙え。

見逃し三振OK。という事です。

リリースの瞬間で判断しないととらえる事はできないスピードの投手だったということです。

 

これが功を奏して、先頭バッターが見事のタイミングでレフトオーバー!!3塁打。

よしよし、攻略の糸口を見つけたぞ。

と思いきや、、、、

 

このサウスポー、隠し能力があった。ピンチになるとギアが上がる。

走者を出すと明らかにスピードがアップする!!!

リリースの瞬間にスイング始動してるので、

高めの釣り球にクルクル回る、ウチの打者たち。

ノーアウト3塁から三振、内野フライ、三振で得点できず。。。

 

なかなかやりよる。

気を取り直して、次の回。

またも、先頭レフトオーバー3塁打。

ランナー無だと行けるのよね。。

ところがまたもやギアを上げてきて、後続をぴしゃりと抑えてきた。

何ちゅう小学生や。

 

その後は、四球のランナーでリードの仕方や

バントの構えなどで揺さぶるも、

意に介さない。そんなランナー気にならんよというような顔。

最後は抑えるから。という感じでポンポン投げ込んでくる。

 

完全に力負け。チャンスでしっかりとらえる

技術をもたないと好投手は打ち崩せませんね。

結果完封負けでした。。。

脱帽です。

 

勝利と育成 (少年野球)

私は学童野球と言えど、「勝つことに意味がある」と考えています。

「小学生に勝つ事を優先するのはどうか・・」

「野球の楽しさを教えるのが先だろう・・」

「厳しくやって野球が嫌いになったらどうするんだ・・」

「だから野球人口が減るんだ・・」

などなどの声が、特にここ最近多くなっていると思います。

 

それぞれ議論をすると長文になってしまうのですが、

できるだけ短く、わたしの持論を展開します。

 

「勝利優先=楽しくない」「勝利優先=厳しい(スパルタ)」

この考え方が少し違います。

「勝ったけど、監督やコーチからぼろくそ言われて楽しくない」

これが世間一般の少年野球へイメージだと思います。

 

わたしが目指すのは

楽しい=勝利 厳しくない=勝利 これもアリと考えています。

「負けたけど楽しかったね」ということもあるかもしれませんが

「勝ったらもっと楽しい」もある。

 

さらに、私は小学生と言えど子ども扱いしません。

野球選手扱いしています。

グランドに立ち、チームとして仲間と戦う以上

選手として尊重した対応をしています。

 

なので、間違ったプレーをしても

子ども扱いして、「俺の言った通りしろ」とは言いません。

「こういう選択もあるで」「こっちの方が良かったかもな」

「その選択も間違いじゃないで」というニュアンスで伝えます。

 

ということで勝利を目指して戦っています!!

 

で、ここから本題です。

勝利優先なので上手い選手9人を固定して戦うか?というと

答えはノーです。

育成をしながら勝利を目指します。

なぜならば、育成をしないと連勝ができないからです。

ベストメンバー9人で連戦連勝できるのならば

それで行くのですが、ダブルヘッダーが2日連続となると

心身ともに疲れが出てくる。

そうなるとマンネリ、モチベーション低下、などで

心のスキ、体力のスキが生まれてきます。

そこで気の抜けたプレーで敗戦。

最悪はケガを誘発。なんてこともあります。

 

多くの選手が試合に出てもレベルが下がらない。

これが本当に強いチームだと考えています。

スタメンが毎試合変わることで

選手も緊張感が保てます。

 

ということを続けていると

我がチームの代表からは

「相手チームの実力に合わせた試合しすぎ」と注意を受けてしまいます。

もちろん、選手層の底上げ、経験値を上げるという目的を理解してもらっています。

一方で「勝つこと」を重要視してる私のポリシーも理解されているので、

だったら勝てよ、という皮肉も含まれているのだと思います。

 

勝ちながら育成するって難しいですね。。。

 

失点を防ぐ? 得点を重視する?

1月からスタートした新チームも

4か月がたち、ゴールデンウィークまで終わってしまいました。

ここまでの戦績は

27戦17勝10敗 勝率.630

得点 170点 1試合平均 6.29 

失点 138点 1試合平均 5.11

四死球 114 1試合平均 4.2

奪三振  77 1試合平均 2.8

本塁打 7

被打率 .250

 

チーム打率 .300 チーム出塁率 .408 

チーム長打率 .534 OPS .942 

本塁打 20

得点 170点(打点 143点)

三振 87 四死球 110

犠打 14  犠飛 3

盗塁 120 1試合平均 4.4

 

成績だけみると、完全に打のチームです。

まわりからも、きっとそう思われている。

しかし、監督としてのチームカラーは守って勝つチーム。

にも関わらず、この成績。。。

守るべき所を守り切れず、何とか打ち勝つ。

という試合が多い。

 

今年の特徴として、

バントが少ない、盗塁が少ない、

エラーが多い、四球はやや少ない。という印象です。

ボールがJ球に変更された影響を

大きく受けています。

 

ボールが潰れにくいので

硬式に近いスイングで鋭い打球が多くなりました。

また大きくなり、重くなったことも

打球の勢いが出ている要因ではないかと思います。

当然エラーも増え、得点も増えるという事です。

 

そうなると、今まで細かい野球

盗塁、バント、スクイズなどでコツコツと

得点を重ねるスタイルのチームはやや不利です。

昨年までは3点取って守り切ろう。というゲームプランが

十分通用したのですが、

今年は3点では1イニングでひっくり返されます。

最高のピッチングをしてもなかなか完封勝利は

難しいと思います。

J球が採用され、「学童野球ならでは」というプレーは少なくなり

本当の打力、守備力、投手力が試されること多くなったと思います。

本来、野球は「相手チームより多くの得点を取る」がゲームの本質です。

どうやって抑えるか?よりも

どうやって得点するか?の比重が高まってきたと思います。




残念ながら認識が違います。

残念ながら、認識が違います

 

意思統一が大切という話を前回しました。

 

dorry30.hatenablog.com

 今回は

残念な認識の違いについてです。

指導者である監督・コーチは選手の為にと

必死で作戦を練り、必死で動きを教え、技術を教えます。

そして選手は必死な大人の熱い想いに応えるため

これまた必死にやろうとします。

しかし、残念ながら同じ言葉、同じ考えでも

発信側と受取側では認識が違うのです。

このギャップがために、

「なんでや、さっき言うたやろ!!」

「なんで言われた通りやらんのや!!」

の怒鳴り声が発生してしまうのです。

 

具体的な例でいくと

「今日の対戦投手は球が速いぞ、高めの釣り球には気をつけていこう」

ここまではナカナカのアドバイスであり、作戦としても

良い指示ですね。えてしてスピードボールの投手はコントロールに難ありの場合多い。

高めのボールに手を出さなければ四球が増え

甘い所に来たところで痛打できる可能性もある。

 

しかし、残念な事にバッターボックスに立つ選手達の認識は

「高めはダメと思いつつも、振ってしまう!!」

何故なら、高め目に見えない。

普通の投手の軌道で見ているから

いつもなら真ん中の高さなのに、スピードボールを持つ投手の球は

垂れないのでバッターボックスでは真ん中から浮き上がって高めに

くるように見えるのです。

選手は高めをふっているつもりは一切ない。

振った所が高めだった。。。

 

それをベンチから見てる指導者は

「高め振んな!っていってるやろ!!」となるわけです。

 

逆のパターンで

ワンバンを空振りするのはプロ野球選手でもあります。

テレビで見ていると「なんでそんなくそボールを。。。だから打率あがらんねん」と

ぼやいたりしてますが、実際本人だってワンバン打ったろう!なんて思っていない。

それを踏まえて認識をすり合わせないといけません。

 

選手の目線で指示をださないと

100%理解を得ることはできません。

監督になりたての頃、

守備側で、ツーストライクに追い込んだ時

キャッチャーに「考えろ、くさいとこでいいぞ」と指示を出しました。

ところが、ストライクゾーンに構えて、見事にヒットされています。

なんや、くさい所っていうたやろ。となるわけですが、

くさい所がどこなのか、キャッチャーが理解してないわけです。

キャッチャーからすると、ど真ん中以外はくさい所なわけです。

インコースアウトコースも。

試合中に完全に

認識が一致することはないと考え、日頃の行動、練習の合間などで

このあいまいなニュアンスの認識を一致させる作業が

チーム作りには重要だと思います。

少年野球 背番号

背番号へのこだわり

 

一般的に少年野球の背番号は守備位置に関連づけしているチームが

ほとんどだと思います。

#1 投手

#2 捕手

#3 一塁手

#4 二塁手

#5 三塁手

#6 遊撃手

#7 左翼手

#8 中堅手

#9 右翼手

#10 主将

 

という具合です。

 

相手チームの選手を見たとき、だいたい一桁の背番号の選手は

主力選手とみなして間違いない。

だいたい、#10 #1 #6 は良い選手が多い。

 

どのように背番号を決めているのでしょうか?

・監督が考えて期待を込めて番号を与える

・入部順で決めていく

・好きな番号を取り合う

このようなパターンがほとんどでしょう。

 

で我々は、

「好きな番号を取り合う、しかも0~99」

ということで一桁の14名在籍していますが

一桁の背番号結構余ってます。

#18 #34 #62と

意外と大きな番号をつけている選手が多くいます。

好きなプロ野球選手にあこがれて

その番号をつけています。

 

選手たちは

そんなにこだわりが無かった番号でも

時間がたてば似合ってくるものです。

 

番号に負けない活躍をしてくれ!!