少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

少年野球 「叱る」「褒める」

 

少年野球の監督をしていて、自分の信念としている事があります。

子供たちとは、「野球選手として付き合う」ということです。

彼らには無限の可能性があり、中学、高校と成長すれば

私達指導者よりも技術、パワー、考え方、すべてにおいて

上回る事は確実です。

私達指導者は体力は落ちていく一方。知識も新しく入れないと

すたれるのみ。勉強をして知識をいれても

実戦で試したり、経験することはできません。

つまり、2・3年で、ながくても5年すれば、今教えている選手達には

負けるということです。(野球を続けていれば)

 

そんな野球選手に、偉そうに「こーしろ、あーしろ」と

指図できる立場じゃないと思っています。

1人の野球選手と対等に話し合うスタンスを崩さずにいたいと思っています。

プレースタイルの強要はしない。という事です。

例えばスイング軌道。

「レベルに振れ」とは言いません。

現状は「上から下に切ってる」だから打球はゴロしか行かない。

もしくはこすったフライにしかならない。そういうスイングになっている。

という客観的に見た事実を伝えています。

命令になっている可能性もありますが、最後の選択は選手本人がしてほしい。

いくらこちらが必死に「こうだ!」と言っても

本人が「あーなるほど!」とならないと長続きしないからです。

 

それでは、

監督いらないのでは?

何を指導してるの?

となるかもしれません。

 

ところがそうではない。

私は監督として主張させてもらってます。

「俺はこう思う!こんな勝ち方がしたい!」という発信を

選手にしています。

「信じてついてきてくれ!勝ちたいんや!!!」と。

結局、強要してるやん!となるかもしれませんが

主観になってしまいますが、わたしは強要してない。

「お前たちはどう思う?こうやったら勝てると思わんか?」

という対話をしているつもりです。

サインも出すしチームプレイもする。

但し最後の判断はダイヤモンドの中でプレーする

お前たちを信じるし、判断を尊重する。

 

待てのサインで、スイングしたとしても

怒りません。「ど真ん中きたか?」と聞くだけです。

ストライクバント、のサインで

ストライクを見逃しても何も言いません。

その選択をしたのは選手だからです。

 

盗塁のサインで、スタートを切れない選手を責めません。

どんくさいスタートをするくらいなら

止めた方がいいからです。

 

これは選手と監督の信頼関係になっていくと思います。

なので、叱る事も怒る事もしないようにしています。

ただ、修行が足りないので、感情が出てると思います。

怖い顔になったり、ちょっと大きな声なったり。

それでも野球選手として対話をしていきます。

 

そしてナイスプレーがあった時は

褒める事はしません。

一緒に喜ぶだけです。

ナイスプレーでチームが喜ぶ。応援団(保護者)が喜ぶ。

この快感を知ってほしい。

監督に褒められる事よりも、みんなで喜ぶ、誰かを

笑顔にする。その価値の方が数百倍すばらしい事ではないでしょうか。

目的を「監督に褒められる事」にするのは大きな間違いだと思います。

 

褒められたい!でプレーすると

すべて監督の指示通りのプレーになります。

監督が野球の神様ならば間違いないでしょうが、

本当にそうでしょうか?

監督も判断を間違う事がある。選手の判断が正しい時もある。

だったらプレーしている選手の判断を優先するべきではないかと思う。

 

一番は選手・監督の考えが一致したプレーがいい。

指導者は褒められる事を喜ぶ選手は作ってはいけないと思います。