少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

J号球で打者有利と思っていたが。。。

この前の試合で、コテンパンにやられてしまいました。

J号球になり、以前のC号球と比較して、ボールが潰れにくいので

バットの芯に当て、しっかり振り切れば外野まで飛ばしやすい印象です。

カス当たりのフライが減り、フライはしっかりと高く上がるフライに。

ライナーは鋭い打球のライナーに、ゴロも硬球に近い打球に。

それらを踏まえて、「打者の方がやや有利だろう」という認識でした。

事実、我がチームの打撃成績はかなり向上しています。

もちろん選手の努力と成長が一番の要因ですが、

ボールの変化もあると思っています。

 

また、少し重くなり、少し大きくなった事で

コントロールがしやすくなった。というのも打者にとって好影響だと言えます。

「ん?」コントロールがしやすくなるのは投手有利じゃないの?

となるかもしれません。

確かに四球が減ったように思います。

ストライクゾーンに投げやすくなった。

がしかし、

これは諸刃の剣で、今までストライクゾーンに投げれなかった投手

例えば、高い、ワンバン、コースがぐちゃぐちゃと

荒れ球の投手、いわゆるノーコンピッチャーが

まとまりのある投手になった。

つまり、ストライクゾーンにまとまる投手になっちゃうわけです。

 

打者からすると、

「イチニのサン」である程度タイミングが合い、

バットの芯でとらえれば、外野まで飛ぶ。

まってました、と打者の餌食になるわけです。

 

以上のことから、今年は打高投低の傾向があるだろう。という認識でした。

 

しかし、しかし、

それを覆す投手が居た!

コテンパンにやられたのは、我がチームの打線の方。

めちゃくちゃすごい投手との対戦でした。

今年のナンバーワン投手です(今のところ)

 

先ほどのロジックでいくならば、

もともとコントロールが良かった投手はどうなるか。

面白いほどコースの出し入れができる投手になる!

これでスピードがある投手はなかなか打てません。

 

1イニング目で

アウトロー、インハイ、アウトロー(ボール)

インロー(ストライク)、アウトロー(ストライク)

というような四隅を出し入れしてくる投手と判明!

もう手も足もでません。スピードもある!!

 

それだけも、すごい投手だと思うのですが、

更に評価が上がるポイントが、サウスポーである。という点。

左投手はやっぱり打ちにくい。

見慣れていない、いつもと違う軌道でボールがくる。

コントロールも良い、スピードもある。

もう、きりきり舞いでした。

 

1イニングを終えて、「これはアカン」とお手上げでしたが

それでも選手達は頑張っています。なにか作戦を授けたい。

ということで

2イニング目のはじめに円陣をくんで、

①「投手をリリースポイントから、ホームベースど真ん中のボールの軌道をイメージしろ」

②「リリースの瞬間、①でイメージしてる軌道より外(アウトコース)はストライクでも捨てる」

③「リリースの瞬間、①でイメージしてる軌道より内はストライクでもボールでも振る」

 

小学生に対してはなかなか高度な指示ですが、要はインコースだけ狙え。

見逃し三振OK。という事です。

リリースの瞬間で判断しないととらえる事はできないスピードの投手だったということです。

 

これが功を奏して、先頭バッターが見事のタイミングでレフトオーバー!!3塁打。

よしよし、攻略の糸口を見つけたぞ。

と思いきや、、、、

 

このサウスポー、隠し能力があった。ピンチになるとギアが上がる。

走者を出すと明らかにスピードがアップする!!!

リリースの瞬間にスイング始動してるので、

高めの釣り球にクルクル回る、ウチの打者たち。

ノーアウト3塁から三振、内野フライ、三振で得点できず。。。

 

なかなかやりよる。

気を取り直して、次の回。

またも、先頭レフトオーバー3塁打。

ランナー無だと行けるのよね。。

ところがまたもやギアを上げてきて、後続をぴしゃりと抑えてきた。

何ちゅう小学生や。

 

その後は、四球のランナーでリードの仕方や

バントの構えなどで揺さぶるも、

意に介さない。そんなランナー気にならんよというような顔。

最後は抑えるから。という感じでポンポン投げ込んでくる。

 

完全に力負け。チャンスでしっかりとらえる

技術をもたないと好投手は打ち崩せませんね。

結果完封負けでした。。。

脱帽です。