敗戦処理!
2019年2月28日
敗戦処理!
「敗戦処理」というと、試合なかばで大差がつき
どう転んでも勝利ができない試合を処理する投手。
というのが一般的な意味ですね。
少年野球では使われる事は99%ありません。
何が起こるかわからないのが少年野球です。
「えーーー」まさかそんな事が!ということをやります。
予想もしない行動をとったり
急にストライクが入らなくなったり
ほんとうに最後まで何が起こるかわかりません。
なので、私も最後の最後まであきらめる事はしません。
また逆にどんなにリードしていても、気を抜かぬように注意しています。
特に前半で大量点を取って、ベンチはもちろん
応援席の保護者まで浮かれだしていると危険です。
いつもは言わないセリフが飛び出したりします。
悪い例
一打席目に長打を打った選手に
「次はホームランだ!ガハハハハ!」とか
三振を取った投手に
「連続三振いったれ!!」など
緊張感を欠いた声援をされたりします。
自チームの選手は勘違いして
関西弁で言う所の
「余裕をかます」という気を抜いたプレーをしてしまいます。
逆に相手チームの選手は
闘志をもやし
絶対に抑えてやる!とモチベーションを上げてしまいます。
そーなると、歯車が狂いだし、思ってもいない走塁ミス
エラーなどが重なり逆転されるなんて事もあり得るのです。
それが少年野球の怖い所であり、面白い所でもあります。
どんな掛け声で意識させる?
3-0や4-0になった時に声をかけるのは
「0-0のつもりで行け」
「次の1点を集中して取りに行こう」
というような声掛けをしています。
集中して最後のゲームセットを聞くまで集中が大事ですね。
で、話をもどして敗戦処理ですが
私が注意しているのが、敗戦した後の処理です。
試合後のミーティングです。
勝利した時は、◎◎良かったよ、▲▲も良かったな
あのプレーなんか最高や、というようにまずは褒めちぎります。
で、気になるポイントのプレーを指摘。
「ここのエラーは準備不足だったよな、次は気をつけてやればファインプレーになるよ」
というように、次の試合で同じミスをしないように伝えています。
難しいのは敗戦後のミーティング。
私も悔しさ満点、不甲斐ないプレーなんてあろうものなら
怒りも満点。感情にまかせてお前のあのプレーで負けたぞ!!と
ぶちまけてしまいそうになります。
なので、
まずは冷静になる時間を設けています。
ダウン=ランニング、体操などでしっかり時間を取って
クールダウンしてからミーティング。
もしくは、試合会場から地元の学校や集合場所に戻ってからミーティング。
という具合に、冷静になんで試合に負けたのか???を
自分の中で整理します。
冷静になって振り返ると
選手に対しての怒りよりも、なぜミスが発生したかを考えるようになります。
練習不足(実力)なのか、準備(心・行動・守備位置)なのか
集中力欠如(サイン見落としや次のプレーの予測や掛け声不足)なのか
何かしらの課題点が出てきます。それをやれば次は勝てる!
というものを示しています。
これはかなり重要な監督の仕事だと思っています。
課題抽出・対策・動機付け
目標設定をしてそこに導くリーダーとして
現状の課題点を明確に示してあげて、
それを解決すれば目標達成できる。
その道筋を説明し理解してもらう。
これがないと感情論や根性論になってしまい。
選手達は袋小路に入ってしまいます。
「勝ちたい気持ちが足らん!」とか言われてしまうと
選手は「そんなことない、勝ちたいとめちゃくちゃ思ってます!」
どーしたらいいんですか?となります。
で
苦し紛れの監督の答えが
「走り込み!素振り!ノック!」というような
目的のない反復練習となるのがありがちなパターンです。
※反復練習がダメという意味ではありません。
それをやれば勝てるのか?
この回答ができているかどうかが重要だと思います。
監督として、ここを強化して次の試合に挑む!
勝利への道筋がそこにある!と自分の信念をもって
選手に説明をすることが大切だと思っています。
で、前回の敗戦は「気配り・心配り」
が不足しているという説明をしたわけですが。。。。
さて、次の試合 気配り・心配りで勝てるかな????