少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

少年野球 保護者VS監督 「頑固な監督の対処法」

少年野球 保護者VS監督 

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少年野球で頭を悩ませるのが
保護者からみれば「監督問題!」
スタッフからみれば「保護者問題!」
があります。
チーム運営の「大きな課題」です。

競技人口が減っていきているとはいえ
日本ではメジャースポーツの野球。

その最下部組織の「少年野球(学童野球)」
関わる人は一番多いのではないでしょうか?

選手1人に対して
保護者1名は必ず何かしらで
チーム運営に参加しています。

まったくノータッチの家庭でも
我が子の食事や水分準備、送り迎え、
保護者会議には参加されているのではないでしょうか?

野球大好き、または野球経験者の保護者には
さらに深くチームに関わってもらうようになります。

はじめは球拾いから始まり
最後は監督まで。。

軋轢の原因は?

さて、そこで軋轢の原因が
考え方の違い、野球観の違いです。

保護者目線でいうと
父親は、やっぱり頑張ってる我が子には活躍してほしい。
試合に出てほしい、勝利してほしい。と思うもの。

また、母親は、失敗しないで、監督に怒られないで
チームに迷惑かけないで、
でも、わが子が喜ぶ所もみたい!

という思いが一般的でしょうか。

一方、監督は
「チームを勝たせたい!」この思いがほとんどじゃないでしょうか。
三者から見れば、お互い同じ考えだろ?と思うかもしれませんが、

保護者のフォーカスは「我が子」
監督のフォーカスは「チームの勝利」

この微妙な保護者と監督の考え、思いの違いが
対立構造、問題発生の原因になっているように思います。

他にも保護者の考えには
〇少年野球にそこまで熱くなるなよ。
〇楽しくできればいいじゃん。
〇お金だしてるんだから、野球を教えてあげてよね。

というような意見もあると思います。

このように考えがバラバラの人たちを
ある程度同じ考え、同じ方向を見てもらう事が
少年野球では非常に大切です。
それができないと、
チーム内で
「あの監督は。。。采配下手」とか
「なんであの子ばっかり使って」とか
「私はこんなに協力してるのに、監督は全然見てくれない」とか
陰口が蔓延し、
野球がメイン、選手が主役のはずが、
大人同士のケンカの場になってしまうこともあります。


保護者の方はどのように監督とコミュニケーションをとればいいのでしょうか?

まずは、これを言われると監督はつらい!
NGワードから。

絶対NG① 采配・メンバー起用

なんであの選手を起用したんだ!
なんでうちの子が交代させられたんだ!

絶対NG② 采配・作戦

なんでそこで盗塁なんだ!
選手のことを何もわかってない!

絶対NG③ 練習内容

こんな練習より打撃練習でしょ!
基本トレーニングができていない!


上記3点は言い争いを生むだけで解決にならないので
やめておいた方が良いでしょう。

私は監督の立場ですから
言われる側です。
 こんな風に言われたら
「だったやお前がやれよ!」と心の中で怒り狂ってます。

保護者の方の考えを少しでもチームに
取り入れてほしいと思われるなら。
次のように問いかけてみてください。

監督とのコミュニケーション方法!

采配/起用編

・「いい継投でしたね。A君を下げたのは球数ですか?」
・「B君スタメンは思い切った采配ですね、練習で良かったんですか?」
・「C君の代打のタイミングは思い通りですか?」

采配/作戦編

・「盗塁少なかったですね、相手バッテリー良かったですもんね」
・「見事にタイムリーヒットでしたけど、スクイズは考えてませんでしたか?」
・「あそこのエラーは痛いですよね、普段はうまいのになぁ、どう思いますか?」

練習内容編

・「これは得点力アップのための練習ですね?」
・「試合でもよく見る場面の練習ですね?」

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要するに!

あくまでも勉強したい、監督の考えを知りたい、というスタンスで
コミュニケーションをとってはどうでしょうか?

監督は自分の采配が、成功したのか、ミスだったのか
自分が一番よくわかっています。
それを誰かに聞いてほしいと思っているものです。

はじめから「監督、おかしいでしょ!」という姿勢だと
監督側もかまえて、「いや俺が正しい!」と反論してしまいます。

まずは考えを解きほぐし、「なるほど、だからその采配だったんですね。」と
共感するところからスタートしてください。

そうすれば、「もう一つの選択肢は考えてなかったですか?」と
次の質問に移れます。

柔軟な監督さんなら、
「それもあるね、次に試してみるよ」となるかもしれませんし。

頑固な監督でも
「それをするには練習が足らん、今の技術力では無理」というような返答が来ます。

そうすれば儲けもので
「では次の練習でやってみたらいいですね!」と
練習に取り入れてくれるかもしれません。

結論

監督といっても、プロではない。
判断が100%正しいとは言い切れない。
しっかりと対話をすれば、保護者の意見も聞いてくれるはずです。
対話、コミュニケーションで楽しい少年野球ライフを!

一度お試しください。